2025.06.16
パーキング・洗車場事業
【詳細解説】洗車場経営するには? 初期費用、開業の流れも

「洗車場経営って実際どうなの?」とお悩みの方必見!
メリットとデメリット、開業の流れまで、洗車場経営のキホンがまるっとわかる!従来のデメリットを解消する革新的な洗車場モデルもご紹介!
洗車場経営の今を知り最適なサイドビジネスを選択しましょう。
この記事のまとめ
洗車場経営のメリット
洗車場経営は、特別な資格不要。無人ビジネスで遊休地を活かしたビジネスに適しています。
洗車場経営のデメリット
一方で洗車場経営は課金制の料金システムや無償の拭き上げスペースによって、客単価が上がりにくいという弱みを抱えています。
また屋根がないために雨天や炎天下で稼働率が落ちるなど天候に左右されやすい特徴があります。
時間制セルフ洗車場という新システム
従来の洗車場経営のデメリットを解消するのが「時間制セルフ洗車場」です。洗車場の滞在時間に対して料金が発生し滞在中は機器が使い放題というシステムを採用することでユーザーは余裕をもって洗車でき、高水準の客単価が望めます。
また各ブースにブロアー・クリーナー・リールホース等、洗車に必要な備品を設置し、拭き上げスペースも兼ねています。これにより、利用者の満足度を向上しつつ、利用者以外の入場を防げることで収益の効率化を実現します。
INDEX
洗車場経営とは
洗車場経営とは、主に洗車サービスを提供する事業を運営することです。これまでの洗車サービスとして以下のようなサービスがあります。
コイン制手洗い洗車場
手動で高圧洗浄機を使用して洗車する課金制のセルフ手洗い洗車場

門型洗車場
自動で洗車機が洗車するコース料金制の機械式洗車場

洗車場需要はなぜ高まっている?

日本における洗車の需要は高水準が維持されています。
国内の乗用車保有台数は微増ながらもなお増加を続けており、2024年時点では乗用車の保有台数は6千万強とされています。日本の総人口は約1億2千万人であるため、およそ2人に1人が乗用車を保有している割合となります。
日々の走行で車体に付着する砂塵や鳥の糞、樹液などを放置すると塗装やボディの劣化につながるため、車に長く乗り続けるためには定期的な洗車が欠かせません。
このように、乗用車の保有が拡大する日本において、人々の洗車需要は高い水準で維持されています。
自宅の駐車場で洗車できない人が増えている

一方で、自宅で洗車できず洗車場を求める人口が増加していることはご存じでしょうか?
総務省の「住宅及び世帯に関する基本集計」によれば、マンションなどの共同住宅に居住する割合は年々増加し、2023年には44.9%と過去最高になっています。
マンションに併設されている駐車場は共用部にあたるため、洗車時に出る排水などにより近隣へ迷惑がかかる可能性がある以上、多くのマンションでは洗車ができません。
また個人で契約した月極駐車場等においても、設備が整っておらず排水が溜まってしまう、他の車に排水が飛ぶ可能性があるといった問題もあり、そもそも洗車を禁止している駐車場もあります。
このように、マンションに居住し、かつ車を保有する人々には特に洗車場が必要とされています。
高まる洗車需要に対し不足する洗車場
このように、洗車場の需要は高まっていると考えられます。
しかし、肝心のコイン洗車場は1970年代から普及し始めたため、現在は設備の老朽化やオーナーの高齢化によって数を減らし続けています。ガソリンスタンドなどに併設される門型の洗車場がその解決策になるという意見もありますが、ブラシによる機械洗車は傷がつくというイメージによって、愛車のメンテナンスにこだわりのあるユーザー層には敬遠されている現状があります。
洗車場経営は、ターゲットとなるユーザー層に合った方式を選ぶことが重要です。初期費用や運営コストはかかりますが、立地やサービス内容によって高収益が期待できるビジネスと考えられます。
洗車場経営のメリット
洗車場経営には、以下のようなメリットがあります。
無人経営で手間が少ない
洗車場経営は基本の運営を無人で行えることから、オーナー様の手間を軽減しつつ人件費を抑えられることが特長です。
特別な資格不要
洗車場経営は特別な資格を必要としないため、開業・経営のハードルが比較的低いビジネスです。
このように、洗車場経営は遊休地を活かしたサイドビジネス に適しています。一方で、洗車場経営は次に示すようなデメリットも抱えているという問題があります。
洗車場経営のデメリット
コイン洗車場経営には、 以下のようなデメリットが考えられます。
客単価の低さ
従来のコイン制手洗い洗車場は客単価が上がりにくい料金システムといえます。
100円あたり〇〇分という時間制限がある料金システム
利用終了時間があることでお客様は「この時間で切り上げよう」と急いだり、「今日は500円まで」とはじめから金額を決めてしまえるため、利用額が伸びにくい料金システムといえます。
拭き上げスペースの利用に対して料金が発生しない
従来のコイン車場の多くには、車を洗う洗車スペースと拭き上げスペースが設置されています。
従来のコイン洗車場において料金が発生するのは洗車スペースにある洗車や車内清掃のための機械の使用に限られます。つまり機械を用いない拭き上げスペースは無料で利用できるため、客単価が伸びにくい料金システムとなっています。
さらに、拭き上げスペースに長時間滞在され回転率が低下したり、洗車場の利用者以外に占有されてしまうなどの問題もあります。
天候に左右されやすい
従来の洗車場の多くで、洗車および拭き上げのスペースに屋根が設置されていません。そのため雨天や炎天下では稼働率が減少するなど、天候の影響を受けやすい傾向にあります。
このように、従来のコイン洗車場は設備や収益性に課題を抱えていました。これらのデメリットを解消するのが、時間制セルフ洗車場です。
時間制セルフ洗車場なら従来のコイン洗車場のデメリットを解消

時間制 セルフ洗車場は従来のコイン洗車場 経営におけるデメリットを解消する新しい洗車場です。今回は弊社が提供する時間制セルフ洗車場「Whitepit」 を例に、時間制セルフ洗車場の特長を紹介します。
客単価の低さ→滞在時間に対して料金が発生するシステムで解決
株式会社船井総合研究所の調査によれば、2022年におけるコイン洗車場サービスの平均利用額は801円(※1)となっています。一方でWhitepitの平均利用額は1300~1400円と、平均を大きく超える客単価となっています。
機器利用料ではなく 滞在時間に対して料金が発生する料金システムであること、そして滞在中はWhitepit内の機器が使い放題であることが、長時間利用につながっています。平均利用時間は80~90分、店舗によっては平日でも満車となるなど、多くの車好きの方にご利用いただいております。
※1 株式会社船井総合研究所.「市場調査レポート -コイン洗車場の市場ニーズとは-」https://bsearch.jp/new_business_column/1759-2 (参照日:2025年6月19日)
拭き上げスペースの問題も解消
Whitepitでは入退場をゲート等で管理しているため、利用者以外による占有を防ぐことができます。あわせて、拭き上げやワックスがけも滞在時間に含まれるため効率的な売上を実現します。
さらに、各ブースに設置されている高性能な設備が使い放題なため、お客様の満足度向上につながります。
天候に左右されやすい→屋根&温水(冬季)完備で雨天時や炎天下、冬季でも
Whitepitの個別洗車ブースには一部店舗を除き屋根を完備しています。そのため、雨天時や炎天下でも洗車しやすい環境が整えられています。また冬季には温水を利用できるため、寒い季節でもストレスの少ない洗車環境を提供できます。
このような設備により、実際に悪天候でも熱心な方が洗車にいらっしゃるなど、比較的天候に影響されにくい運営が可能です。

洗車場経営の収益モデルプラン
次に時間制セルフ洗車場の収益モデルから経営のイメージをつかみましょう。ここでは弊社の時間制セルフ洗車場「Whitepit」の収益モデルプランをご紹介します。
※記載金額は目安であり、売上等を保証するものではありません。
100坪プラン
まずはコンパクトな100坪のモデルプランから紹介します。洗車スペースは3台程度、入退場はチェーン式ロックでも管理できます 。
開業費用はおよそ4,900万円、回収期間の目安は約6年1か月となります。


200坪プラン
次は200坪のモデルプランです。高圧洗浄ブース2台、洗車・仕上げブースは5台分設置できます。
開業費用はおよそ6,600万円、回収期間の目安は約5年1ヵ月となります。


300坪プラン
最後に300坪プランです。高圧洗浄ブース2台、洗車・仕上げブースは8台分設置できます。
開業費用はおよそ7,900万円、回収期間の目安は約4年6ヵ月となります。


このように、活用をお考えの土地の面積や形状、ご予算に合わせて適したプランを選択しましょう。
※記載金額は目安であり、売上等を保証するものではありません。
開業までの詳しい流れ

1.お問い合わせ
洗車場経営をお考えの方は、まずは洗車場の開業支援会社に問い合わせ 、相談しましょう。活用をお考えの土地をお持ちでしたら、そちらが洗車場を設置できる立地なのか調べる必要があります。
洗車場として活用できる立地でしたら、おおまかな初期費用や想定される収益、今後の動きなどをリサーチしていきましょう。
2.立地調査・収支計画
洗車場経営において、立地は特に重要な要素となります。そのためまずは立地 の特性や想定される商圏の競合店舗の状況を調査し、活用をお考えの土地が洗車場経営に適しているか確認しましょう。
お持ちの土地が洗車場経営に適していると判断できれば、次は市場調査に基づいて事業収支シミュレーションを作成します。
3.店舗設計・諸手続き ・施工
次に、お持ちの土地に最適な店舗を設計します。洗車場内のブースや設備、自販機・トイレの付帯設備などの配置を図面に落とします。これにより事業設計を可視化できます。
開業に際して、行政や各自治体に対し各種認可申請が必要となります 。弊社では各申請手続きもふくめ、トータルで開業をサポートします。
4.オープン準備
オープンに向け商圏のユーザーに対して宣伝を行いましょう。宣伝にはオフライン・オンラインで様々な方法がありますので、市場調査に基づいてターゲットとなるユーザーに適した宣伝を行うと効果的です。
弊社では、オープニングイベントの企画やプロモーション活動のアドバイスなど、効果的な集客施策をサポートいたします。初日からスムーズに営業がスタートできるよう、運営面のフォローも行います 。
このように、洗車場の開業には専門的な知識、技能が必要不可欠です。弊社は豊富な無人ビジネス開業支援経験で培ったノウハウを活かし、時間制セルフ洗車場の開業・経営をトータルにサポートいたします。
お問い合わせはこちら
洗車場経営のポイントまとめ
洗車場経営のメリット
洗車場経営は、特別な資格不要。無人ビジネスで遊休地を活かしたビジネスに適しています。
洗車場経営のデメリット
一方で洗車場経営は課金制の料金システムや無償の拭き上げスペースによって、客単価が上がりにくいという弱みを抱えています。また屋根がないために雨天や炎天下で稼働率が落ちるなど天候に左右されやすい特徴があります。
時間制セルフ洗車場という新システム
従来の洗車場経営のデメリットを解消するのが「時間制セルフ洗車場」です。
洗車場の滞在時間に対して料金が発生し滞在中は機器が使い放題というシステムを採用することでユーザーは余裕をもって洗車でき、客単価のアップが期待できます。また各ブースにブロアー・クリーナー・リールホース等、洗車に必要な備品を設置し、拭き上げスペースも兼ねています。これにより、利用者の満足度を向上しつつ、利用者以外の入場を防げることで収益の効率化を実現します。
洗車場開業をトータルサポートしている会社を選びましょう
洗車場の開業・経営には専門的な知識・スキルが必要です。洗車場の開業支援会社を利用する際には、開業支援の実績やノウハウが十分か、チェックするようにしましょう。
弊社は洗車場やコインランドリー、コインパーキングなど様々な無人ビジネスで、合わせて2,600店舗を超える開業支援の実績がございます。商圏調査・出店相談を無料で承っておりますので、時間制セルフ洗車場の経営に興味がありましたら、お気軽にご相談くださいませ。
お問い合わせはこちら